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Lapinまで。 企画:Miette 発行/管理:Cabbage Design inc. 著者 やまもとゆみ 無断転載、複製は禁止します。 The ban on unapproved reproduction |
子供の頃は、いつもうちに犬がいた。 自宅には猟犬のポインター、店の机の下には雑種。 どちらも老犬で、わたしの無理矢理な仕打ちにもよく耐えていたらしい。 ポインターの名前は、ジョン。 わたしに馬乗りになられても、口の中にげんこつを入れられてもじっと耐えて老衰で死んだ。 雑種の名前は、ピケ。 ものすごいおばあさんで、めったに店の事務机の下からでてこなかった。 ジョンとピケが死んでしばらくして新しい犬が来た。 今度のは、若くて元気なポインター。 父が鳥を撃ちに行くので、猟犬が必要だったらしい。 「名前つけてええで」と父に言われた。 そのころ、テレビで盛んに歌ってた歌手の名前をつけた。 --五郎-- そう歌ってたのは、野口五郎。 髪の毛が長くて、日本人じゃないみたいな風貌なのに「五郎」 わたしのなかでどうやらはやっていたらしい。和風の名前。 それからしばらくして弟が生まれた。 「名前つけてもええ?」と、家族に聞いた。 五郎の一件以来、わたしの名付けはあまり歓迎されていなかったようなのだけど。 おじいちゃんの鶴の一声。 「ゆみがつけたらええ!」 一生懸命考えた。 弟の名前は「さとし」 保育園で、毎日男の子と手をつないで公園とか行くのだが、そのときいっつもわたしの 手の甲の皮をつねるにっくきやつがいた。 そのこの名前が「さとし」 あまりにも毎日意地悪されるのだけど、体が弱くて小さかったわたしは抵抗できず。 そのうさばらしに弟に「さとし」と名付けて実はこっそりいじめることにしたのだ。 そんなこととは知らない家族は 「ええ名前や。字数もええし(漢字でつけた名前がよかったらしい)。覚えやすい。 ゆみは天才や!」と言っていた。 弟の写真がでてきて、ほんと、どうしようもない子供だったんだな、としみじみ思い出してしまった。
by lapin-yumi
| 2005-11-04 15:20
| ネムネムノハナシ
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